2015年4月29日水曜日

パンチャータイプ

 もちろんBPL理論ではパンチャータイプのピッチングフォームを中心に教えている。パンチャーのメリットは「始動からリリースまでが速い」「コンパクトなフォームで最大の球速を求める事が出来る」等と言った点にある。変化球のレパトリーもスインガーとパンチャーでは違いが有る。またパンチャーの方が守備では使いやすい。

 ただしパンチャーではポイントを押さえないと担ぎ投げやアーム式になってしまう場合が有る。そのため、BPL理論では担ぎ投げやアーム式のフォームになる事を防ぎ、投球腕が内旋した状態で肘から挙るコンパクトなテークバックの習得を特に重視している。

 なおパンチャーのフォームには以下のような特徴が有るが、それらは欠点では無いので、その点を理解して取り組む必要が有る。

1)フィニッシュで右投手であれば一塁側に軸足が着地する傾向
写真(フランシスコ•ロドリゲス)

2)腕の出所は自然とスリークォーター気味になる傾向
(写真=クレイグ•キンブレル)

3)ややインステップする傾向
(写真=ホセ•フェルナンデス)

4)フォロースルーで前脚が伸びきる傾向
(写真=ティム•リンスカム)

5)前脚が開き気味で着地を迎える傾向
(写真=アロルディス•チャップマン)

6)リリースポイントは身体に近い傾向
(写真=ケルビン•ヘレーラ)

7)フィニッシュで一瞬、投球腕がグーの形になる傾向
(写真=ペドロ•マルティネス)