2015年4月29日水曜日

パンチャータイプの変化球の特徴

 残念ながらBPL理論では具体的な変化球の投げ方は教えられない。変化球の投げ方については「ケガせずにストレートの走りに支障が出ない」という条件の範囲内で自由であり、これが絶対に正しいというのは無いと考える。そんな中で私技術論を語るのは私の役目では無いだろう。変化球に関する情報などは山ほど有るのだから、そうしたものを参考にして自分で考えてほしい。

 ただ、投げ方の特徴からどのような変化球が適しているかといった事は教えている。パンチャーの場合、キレの有るムービングファストボールが投げやすいようだ。変化球は高速〜中速系が多い。今中慎二やダルビッシュ有が投げるようなスローカーブは基本的には投げられない。カーブは抜くような投げ方ではなく強く腕を振って弾くような投げ方になる。曲がりも小さくて鋭い。(フォーム矯正として大きな縦のカーブを投げさせる指導はパンチャーには適応しない。最初に教える変化球としてスライダーを挙げるのはパンチャー的な指導だ)

 また緩急を付ける球としてはチェンジアップが 有効だろう。パンチャーは腕を緩めずに強く振り抜く投げ方なので、その腕の振りと球速のギャップを作り出す事が出来れば大きな武器となるはずだ。以下はパンチャーらしい投球を集めた動画なので参考にしてほしい。なお、変化球を習得する順番としては、パンチャーの場合はまずチェンジアップ、ツーシーム、スライダーを覚え、次にカーブに挑戦すると良いだろう。スインガーの場合は文句無しに縦に大きく割れるカーブから覚えると良い。