2015年4月29日水曜日

投げ込みに匹敵するシャドーピッチング

 野球は投打ともに数多くの反復練習を必要とする。それによって体が自然に効率の良い筋肉の使い方を覚えて行くからだ。近年ではメジャーにならって投げ込みを否定する向きも有るが、メジャーが乗り気で無いWBCとは言え日本がアメリカや中南米諸国に勝つ事が出来るのはむしろ日本特有の地道な反復練習の成果だと考えた方が良い。日本の選手は彼らが冬にバスケットやフットボールをやっている間も野球をやっているので、特に若いうちは勝つ事が出来るのだ。

 しかしピッチングの場合は投げすぎる事で肩や肘を痛めるという問題が有る。そこでBPL理論では投げ込みに変わるものとしてシャドーピッチングを提案している。これは一般に行われるシャドーのようにタオルを持って鏡の前でゆっくりした動きでフォームを確認するようなものでは無く、実戦のイメージを持ち、全力で腕を振るものである。投球腕は素手で、グラブを使用する。



 私の場合、この方法で1日1000回シャドーをしても肩や肘を痛める事は無かった。ボールを持たない事で肩や肘にかかる負担が大きく軽減される事は間違い無い。一方で全力で動作する為、トレーニング効果は投げ込みに匹敵するものが有る。もちろん、ボールを投げる練習が優先されるが、帰宅後や雨や冬期でボールが投げられないコンディションでも、このシャドーを行えば充分にピッチングの練習が出来る。