2015年5月4日月曜日

STEP3 コアとなるシステム「APA」の実験

 まずSTEP2と同じく「パンチャーとスインガーの分類」を読み、パンチャーの基本メカニズムとAPAについて理解してください。その上で下の実験を行ってください。



 この実験では写真の(1)のように投球腕をトップの位置に置いた構えから後ろ脚に体重を乗せた状態を作ると、そこから後は「ボールを標的まで速く届ける」事だけに意識を集中して思い切り投げます。そうするとAPAの力により自然に重心移動が起こり、その反作用で手が後方に引かれる事によってテークバック(割れ)が生じます。つまり(1)から直接投げようとすると無意識で(2)(3)の形を経て(4)に到達すると言う事です。


※)後ろ脚に体重を乗せたところできちんと「間」を取る事が重要です。若年層の場合はこの動作(体重を乗せてタメを作る)が出来ない場合が多いので指導者は何度も言って教えてやる必要が有ります。

※)APAによる下肢出力の強度には個人差が有ります。連続写真は(最初としては)かなり強く力が発揮されて大きく割れが起きている例です。最初は中々、このようにはならない場合が有ります。その場合でも最低限「APAによって重心移動、つまり踏み込みが起きた」と言う事だけは理解出来るようになってください。

※)横からのフォームは自分では確認できません。この実験は動画を撮影して行ってください。動画で見ると自分の感覚よりも割れが大きく起きているものです。